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【FF15RE】FF15のロイヤルエディションを購入。

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ファイナルファンタジー15 ロイヤルエディションを購入してみました。

無印版は発売日に購入して、クリア済みです。それでもロイヤルエディションを購入したのは「消化不良なところ」があったから。

この消化不良とは「ストーリーが説明不足」などのコンテンツの不備に対するものではなく、「結局、FF15は面白いのか?」という問いに対して決定的な解答を持てなかったところに起因しています。

無印版プレイ時の感想を率直に書くと「すごい熱中したけど、クリア後の感想は”面白くない”」といった大きな矛盾を抱えるものでした。そしてこの矛盾は大きな示唆に飛んでいるように感じるのです。

無印版から大きな改修が入り、今回「ロイヤルエディション」として発売された今作を改めてプレイすることにより、FF15という作品が本当はどのようなものだったのかについて解答を得たくプレイに踏み切りました。

そもそもロイヤルエディションって?

今回発売された「ロイヤルエディション」とはコンプリート版ではありません。

コンプリート版とは「総集篇」かつ「最終版」という意味合いで用いられることが多い名称だと思います。しかしFF15は今後新規DLCの配信も決定しており、「最終版」ではなく、さらに未来的には「総集篇」でもありません。飽くまで現時点のDLCなりをまとめたバージョンになっています。2クールアニメにおいて2クールのはじめに、1クールの総集篇を放送するような感じでしょうか? よって名称も「コンプリートエディション」のような具体的な名称ではなく、「ロイヤルエディション」という抽象的な名称が用いられております。

ちなみに「ロイヤル」とは「王国の」「王室の」などを意味する単語であり、FF15の物語に付随する形でラグジュアリー感があり、かつ日本人にも親近感があるネーミングとなっているように感じます。こういうシンプルなネーミングがぴったりハマっているのはいいですよね。

パッケージ版は、FF15本編のディスクと、「シーズンパス」「ロイヤルエディション」のプロダクトコードが封入されております。おそらくこのディスクデータは「まんまFF15」のデータだと思います。セーブデータも無印のものがそのまま流用できました。すでにFF15を持っている方は追加で発売された「ロイヤルエディション」を購入するだけでOKです。ただし「ロイヤルエディション」には「シーズンパス」のDLCは含まれておりませんのでご注意を。

改めてやってみた初日の感想

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本日はまだCHAPTER1の途中までしかプレイできていません。そんな中で感じたことは、まず「手触りが悪いなぁ」というところ。

まずUI面が微妙にわかりづらい。例えば装備品のステータス値について、攻撃力上昇値とその他のステータス上昇値や耐性値について表示されている場所が分離されています。また店舗にて料理を購入する際の「ギル」(値段)表示は料理のサムネイルの中に白っぽい背景の上に白字で書かれています。一度気付けばどうということもないのですが、すぐには気づきにくい。

また戦闘で言えば「◯ボタンを押し続けると攻撃」「□ボタンを押し続けると回避」のように「ボタンを押し続ける」動作が求められます。この操作形態はやはり従来的なアクションRPGと比べて「ボタンを押すカタルシス」が欠如しており、戦闘からアクション的な爽快感を得難い仕様になっていると思います。

要は「説明がなくてもだいたいわかる」「触っているだけで楽しい」というタイトルではないという感想を持ちました。この「手触りの悪さ」は、FF15(やFFシリーズ)における問題点の根本に触れているような気がいまのところはしています。

 

ただし悪い感想だけではなく、改めて気づく良い感想もありました。まずは「意外にバトルが楽しい」ということ。

進行ルートを素直に進んでいくと、基本的に苦戦しない戦闘ばかりになります。無印版プレイ時はそのように進んでいたので戦闘の面白さはあまりピンとこなかったのですが、モブハントなどを積極的にこなしていくと、意外に高レベルモンスターでも戦術を立てれば低レベルでクリアすることが可能です。(レベル5くらいで推奨レベル15とか倒せます)

相手の弱点を把握し、システムを理解した上で戦術を立てて打倒した際に得られる達成感はゲーム性が高く、楽しいものでした。ただ戦闘の立ち回りが「戦術」に依っていて、「アクション」では解決できない部分が多いという点でアクションRPGとしてのそぐわなさがあるという点が否定できないと思います。

 

次に「キャラクターの衣装を変えると好印象になった」という点も大きな気づきでした。

すっごい個人的な意見であることは重々承知していますが、この気づきは個人的にけっこう衝撃でした。つまり「TPOをわきまえないキャラクターは嫌われる」という仮説が成り立つかもしれません。

今までのキャラクターの衣装デザインはキャラクター単一の絶対的な要因によって決定していたように思います。

しかしFF15のように解像度の高い画面で構成される世界では、「場所」という相対的な要因も衣装に対する印象を大きく左右するのではないでしょうか。

つまり、「荒野や草原に黒づくめで立っているのはおかしい」という感じです。無印では基本的にデフォルト衣装で進行していました。そして(それだけが原因かどうかは現時点では不明ですが)それほど好感は得られなかったように感じます。

ところが今回、キャラクターの衣装を「カジュアル(ジャケットOFF)」にしたところ、FF15のフィールドにたつキャラクターの衣装として違和感が軽減され、キャラクターの印象も良いものになったような気がするのです。

これはまだ個人の感想レベルですが、ゲームデザインを考える上で「(情報)解像度がある一定以上高い画面では、衣装のTPOを守ることがキャラクターの印象を左右する」という仮説は非常に示唆的だなぁと考える次第でございます。

 

というところで今日はここまで。

久しぶりにプレイしてみましたが、無印版は結局「面白くない」という感想で終わってしまいましたが、「それだけではない」という予感(もしくは期待)があるIPでもあるのです。「FF15は結局どうなの?」という問いにしっかりとした解答をだせるようにしばらくプレイしていきたいと思います。

 

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