【FF15RE】「ダスカに潜む悪魔」について思うこと。
今日も今日とてCHAPTER3をプレイしています。CHAPTER3の中にいるうちは極上の体験。ここから進んで行くと「ストーリー」と対面しなくてはなりません。ゲームの本質は良くも悪くも「現実逃避」だと考えます。「現実」から逃避してきた中で、「ストーリー」からも逃避させようとは今作の格の違いを思い知らされるばかりでございます。つまりは働きたくないでござる! それはそれとして本日はCHAPTER3のお気に入りクエスト「ダスカに潜む悪魔」について書いていこうと思います。
FFのDNAが夢見たロマンを感じる「ダスカに潜む悪魔」
個人的にFF15のクエストの中で、かなり出来が良いクエストだと感じる「ダスカに潜む悪魔」。FF15のクエストは基本的に「特定の敵を倒す」「アイテムを探してくる」など一般的なRPGのサブクエストを踏襲しているものが多いのですが、「ダスカに潜む悪魔」はかなり凝った構造になっています。
サブクエストの目的自体は「スモークアイベヒーモス」というモンスターを倒すことなのですが、そのほかのサブクエストのように「指定された場所に行って倒す」だけではなく、このサブクエスト(ほぼ)専用ダンジョンを、シームレスで発生する演出により「スモークアイベヒーモス」の強大さや獰猛さをビンビンと感じながら、「スモークアイベヒーモス」戦専用のオブジェクトを利用して倒すという、このサブクエストだけかなりの力が入ったつくりとなっています。
一応このサブクエストは「チョコボの入手条件」となっており、特別っちゃ特別なのですが、その力の入れようはいくつかのメインクエストを凌駕するものを感じます。私はこのクエストに「FF15の開発当初に目指したものの残滓」を感じます。
上は2013年のE3で公開された本作のトレーラーです。ちょうど「ヴェルサス13」から「15」へとナンバリングが変更された時期に発表されたものですが、このトレーラーに当時のゲームプレイの一部が含まれています。
このトレイラーに含まれるゲームプレイでは、実際のFF15の「自由」で「平面的」な戦闘とは異なり、シームレスに発生する演出の過程で立体的に駆動する非常にナラティブな戦闘が繰り広げられております。私はこのトレーラーに含まれているゲームプレイとサブクエスト「ダスカに潜む悪魔」に「演出とインタラクションがシームレスに繋がるゲーム性」という点で類似性を感じるのです。
そしてその特性はFFの産みの親である坂口博信さんがWiiで発売した「ラストストーリー」というゲームで目指したものと一致するようにも感じます。
FFのDNAが希求した泡沫の夢。ここにたどり着けなかったのか、あえてそこから脱却したのかはわかりませんが、「ダスカに潜む悪魔」というサブクエストにはその夢の残滓が残っているように感じます。もしそんなバックストーリーがあれば、それは「浪漫(ファンタジー)」と言っても差し支えないでしょう。まぁ、全て私の想像でしかありませんが。
つまりは「ダスカに潜む悪魔」が好きですよ、ということです。本日はこの辺で。
(クアールは諦めました)